あらすじ

※公募用のため、ラストまでのネタバレあり※ それは影の大正時代。 影と呼ばれる怪異から身を守るため、日本は守護狼という半獣人の一族と契約を結んでいる。 百年に一度この国で一番美しい娘を嫁として捧げ、彼女を人から守護狼に転化させればかれらは命を賭して人間を護る。今年は新たな嫁が選ばれる年だった。 帝都に集められる百人の美女たちだが、新たな王・瑞雲が選んだのは候補ではない少女だった。 百合本黑。彼女は守護狼の力を借りて影を斬り祓う部隊にいて、死すら恐れぬ激烈さで怪異を葬っていた。 黑に一目惚れした瑞雲は彼女に嘘をついた上で黑を欲するが、黑はそれを拒む。 理由は自らの"不吉"。彼女は母と祖父、そして夫を自らの因果のせいで亡くしていた。 だが瑞雲は人ではない自分ならその運命を変えられると云う。 夫を亡くしてから死んだように生きていた黑だが、瑞雲と過ごす中で心が揺らぎはじめる。そんな折、反守護狼組織に瑞雲たちの住処が襲撃される。 犯人たちの背景をたどるとそこには人でありながら影と通じている裏切り者の存在があった。 黑と瑞雲は裏切り者を突き止め、瑞雲は過去を超えることで影を祓うが、黑は逆に過去に捕らわれることで裏切り者に致命傷を負わされてしまう。 瑞雲は自分の血を与えることで彼女を甦らせ、ふたりがかりで裏切り者を倒す。しかしそれは同時に瑞雲が最初の夜についた嘘を黑に知らせることだった。 黑は瑞雲が初めて彼女を見つけた夜に影により殺されていた。救う方法はたったひとつ、黑を守護狼に転化させること。だが王が生涯で転化させられるのは花嫁ひとりだけであり、ならば自分は彼に嫁ぐ以外なかった、なぜそれを最初に云わなかったのかと黑は彼を問いつめる。 彼は黑に自分で決めてほしかったからだと答えた。そうでなければ黑は幸せになれないから、と。 瑞雲の想いを黑は知り、自らの過去と向き合った上で花嫁となることを決める。二度目の生を彼と生きるために。

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カクヨム
カクヨム2024/04/06
  • 現在の作品白狼に華す~二度目の婚姻は狼の王に奪われる~