あらすじ
「姉さんはホラー小説を捨ててから綺麗になった」
「趣味の怪談すらも上手に喋れない自分を変えたかった」
「怖い話なんて不幸な奴の慰めだと思っていた」
「まともに生きられない人間には奇談こそが現実だ」
不登校だった姉が別人のように明るくなったことに戸惑う少女。他人と上手く関わることができない自分を変えたい青年。順風満帆な人生を送りながら過去の事件のせいで記憶の欠落を抱える大学生。
怪談を好むのは不幸だからか、幸福故に闇に惹かれるからか。
学校で、居酒屋で、自死遺児の読み聞かせボランティアで囁かれる"おまじない"。
今の自分を変えたい人々に少しだけ力を貸してくれる呪文が、徐々に現実を侵食し、死をもたらす。
現代日本ホラーを書きたくて始めました。
三部構成の群像劇です。霊能者が戦うタイプのホラーですか勝てるかは不明。
ラットパーク実験大好き!
・登場人物
【第一部】
籠原朝香:主人公。反抗期の中学二年生。ホラー小説好きの姉が別人のように明るくなった変化に戸惑う。
籠原夕菜:朝香の姉。高校一年生。不登校だったが、おまじないを始めてから新たな学校生活を送る。
【第二部】
穴水健: 主人公。大学二年生。文学部で教職課程を取る。怪談が趣味。他人と関わることが苦手な自分を変えたいと思っていたところ、おまじないを知る。
暁山美鳥:二十七歳。自死遺児の支援団体"ことりの家"の運営者。酒好き。霊能力に近いものを持ち、自死に見せかけられた怪死事件を探る。
巽来児:二十六歳。自死遺児の支援団体"ことりの家"の運営者。自身も家族を自殺で失っており、同じ境遇の子どもを救いたいと願う。
【第三部】
折内恵斗:主人公。大学二年生。文学部で教職課程を取る。社交的だが、過去の事件により幼少期の記憶の記憶の欠落に悩む。怪談が大の苦手。
篠目雪魚:二十歳。口元に火傷痕がある日雇い労働者。無口で排他的。連続する怪死事件の現場で常に目撃される。