あらすじ
ブラック上司に辟易していた少年、鏑木海斗は、ある日100円で人が殺せる自販機を見つける。
はじめは幻だと思う海斗だが、上司の暴力はエスカレートし、妹が脅され、仕方なく自販機を使うことに。
本当に使えて驚く海斗。その後もやむなく自販機を使った海斗は、ある日『本当に』目覚める。
じつは今までの事は全て『VR世界』での出来事であり、殺人自販機も仮想の物。担当医である大牟田からそれを聞かされる。
現実でブラック上司に暴力を振るわれた海斗は精神的に疲弊。そこで実験中の『VRメンタル治療』の被験者として、仮想世界で生活をしていたのだ。
西暦2044年現在、VRでは様々な体験をして精神治療が出来る。海斗の場合、殺人の体験で治療を図っていた。
妹の柚葉も同様にVR治療を受けており、彼女は学校でいじめに遭い、不登校となっていた。兄妹は、同じVR世界で治療をしていたのだ。
その後は現実のことは忘れ、順調に治療は進んでいく。
やがて月島礼愛と言うハッキングが得意な少女とも出会い、彼女の養父を助けるために動いたり、柚葉の家庭教師を礼愛に頼んだり、VRでの治療は続く。
しかしある日、三人は異変に巻き込まれる。突然アラートと共にVR世界から弾き出されてしまう。
現実ではメンタル治療施設が、テロ集団に襲撃されていた。世界にはVR世界を要人暗殺に利用しようと目論む集団がおり、実験中の小型VR機器で要人を仮想世界に隔離、海斗のようなVRで殺人能力を行える人材を欲していた。
礼愛がじつは共犯者だったが、柚葉の説得により改心。逆に武装集団の武器をハッキングし逆転。平穏を取り戻す。
しかし、それもじつはVR世界での出来事だった。じつは柚葉は、重度の自傷衝動を持ち、VRですら治療が難航していた。そこで海斗は『大規模な成功体験をさせることで回復を図る』ことを提案したのだ。
賭けではあったが無事に成功。それ以降、回復の兆しを見せた柚葉と共に、海斗は礼愛も交え、再びVRでの治療に望んでいくのだった。