あらすじ
「雌(おんな)」全41回
戦後の混乱期、
小さな漁村、藤子は寝たきりの夫、耕三の世話を焼いていた。徳田に、魚の行商に誘われて、藤子は商才に目覚め、その美貌故に数々の男達と関係を持ち、行商から、料亭の女将にまで成り上がって行く。
生玉神社界隈で、料亭、売春ホテルを経営する暴力団組長谷川に見初められ料亭で働き始めた。谷川はGHQ上級将校と組み進駐軍物資を横流ししていた。藤子は、谷川の手下の中に、藤子と夫婦同然に暮らした竜次を刺殺した男を見つけた。竜次は、谷川組の組員、だった。
GHQ物資横流しを探索する特捜警官並木に、谷川組から命を狙われる藤子を何度も救う。並木は、竜次が、横流しの一部始終を記録した手帳を何処かに隠していると教えた。藤子はそんな手帳を見たこともない、だが藤子は、在りもしない手帳を買い取れと谷川と交渉し、並木と組んで大金を奪い取る。
並木は藤子に騙されたと知り、金と手帳を渡せと要求、藤子は谷川に並木の居所を教え、並木は殺される。藤子が隠した金と手帳が盗まれていた。耕三の世話を頼んでいた老女の仕業を疑い、老女と耕三を殺し、家に火をつけて逃げた。藤子は放火殺人犯として死刑を宣告され、その執行の前日、谷川の妻、ふみの面会を受ける。ふみは養父の日記を見せ、私はあなたと生き別れた妹だと打ち明けた。