あらすじ

国境の街、ナナレンを守る警備隊の総隊長、ヒューゴ=アスターは、貴族の跡取りにして、見目麗しい色男。 なれど筋金入りの女嫌いのため、警備隊は女人禁制の男所帯となっていた。 しかし、その隊員であるクリストファー=クロスには、ある秘密があった。 本当はクリスティーナ=クロスという女性であり、自らを男だと偽って入隊したという秘密が。 案外バレないものだと思っていたクリスだが、ふとした事からついに露見。そのままクビになり、路頭に迷うかと思いきや、なぜかヒューゴから、偽の恋人になってくれと頼まれる。 しかも恋人としてふさわしい淑女になれって、私、昨日まで男のふりしてたんですよ⁉⁉ ※以前書いたお話を、角川ビーンズ小説大賞に出すため文字数を調整したもので、ストーリーは変わっていません。 《角川ビーンズ小説大賞用のあらすじ》  国境の街ナナレンの警備隊総隊長ヒューゴは、貴族の跡取りであり見目麗しい色男。だが触れたら吐き気を催すくらいの女嫌いで、警備隊も女人禁制となっていた。  そんな警備隊の隊員クリスにはある秘密があった。本当は女性であり、自らを男だと偽って入隊していたという秘密が。  これまでなんとかバレることなく過ごしてきたクリスだが、他の隊員に隠れて水浴びをしていたところをヒューゴに見られ、ついに発覚。  女人禁制の警備隊にはおいておけないと、クビを言い渡される。  翌日、警備隊を去ろうとするクリスだが、ヒューゴが親戚から見合いの催促をうけ、困っていることを知る。  ヒューゴはなんとか見合いを断りたいが、良い案が浮かばない。その時一人の隊員が、クリスを恋人と偽って、それを理由に断るのはどうかと提案する。ずっと男と思って接してきたクリスは、ヒューゴの女嫌いの範疇には含まれていなかった。  偽の恋人なんて無茶だと言うクリスだが、ヒューゴから報酬を出すと言われ、承諾。ヒューゴの親戚に会った後、一ヶ月後にある社交界に出ることとなる。しかし根っからの庶民であるクリスは社交界のマナーなど知るはずもなく、ちゃんとした立ち振る舞いができるよう、淑女としての特訓に励むことになるのだった。  社交界当日。二人はナナレンを離れ、ヒューゴの実家のある街へとやってくる。  社交界にて順調にヒューゴの相手を務めるクリスだが、ヒューゴ親戚であるロイドという男が現れ、言い争いになる。その場はなんとか収まったものの、そこでヒューゴが母親から捨てられたという事実を知る。  翌日、街を散策していたクリスとヒューゴは、特殊な麻薬を発見。その街の警備隊隊長でもあったロイドに報告した後ナナレンに帰る二人だったが、そこで二人の乗った馬車が賊に襲われ、ヒューゴは傷を負い行方不明。クリスは賊に捕われてしまう。  捕らわれた先で、賊の襲撃と麻薬に関する一連の黒幕がロイドだと判明。さらにロイドは、行方不明であるヒューゴが生きていた場合、交渉材料にするべく、彼を捨てたはずの母親も捕らえていた。  数日後、ヒューゴの母親共々麻薬を飲まされそうになるクリスだが、そこへヒューゴが警備隊員と共にやってきて、ロイドやその一味を相手に大捕物を開始。クリスも加わり、見事ロイド達は捕縛される。  クリスと一緒に捕まっていたのが自らの母であるとは気づかないヒューゴ。母親もヒューゴに名乗るつもりはなかったが、クリスの説得により、ヒューゴと話をする。その際、彼女がヒューゴを捨てた真相も聞き、親子は和解へと繋がる一歩を踏み出すのだった。  事件解決後、その功績と他の隊員たちの推薦もあり、警備隊に復帰したクリス。  そこでヒューゴから、今度は偽恋人ではなく本当の恋人になってほしいと告げられるのだった。

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