あらすじ
表向きのお話
勇者パーティで献身的な働きをしていた剣聖リーシェは理不尽な理由でクビを宣告された上、ダンジョンの最深部に突き落とされてしまう。
だが、実は彼女は一人で勇者パーティをどうにか進撃させていた実力者。
とは言え、毒を飲まされた上、一人ではダンジョンの最深層で逃げ惑うばかり。
行き止まりに達して、これで終わりかと目を瞑るが、何故か現代日本に転移してしまう。
三年前から出現したダンジョンに魔物が溢れる日本。そこでは現代兵器は通用せず、ダンジョンの中でだけ使える特殊能力保有者の探索者だけが唯一の戦力だった。
そんな彼女が現代で生きて行くにはダンジョン配信者になるしか道はなかった。
しかし面白い配信などできる筈がなく、同接七からゼロに落ち込んでいた。
その時、同業者の悲鳴を聞きつける。
渋谷のダンジョンにイレギュラーが発生していたのだ。
「・・・に、逃げなさい! イレギュラーです! 」
「うっさいッ!」
伸びぬ同接、気に食わない視聴者。
リーシェはSSS級の魔物に八つ当たりし、ボコボコに殴り倒してしまう。
その上、特級呪物のポーションでうっかり死人を甦らしたり・・・。
偶然同業者のカメラを通して大勢の視聴者の度肝を抜いてしまった彼女は一躍有名配信者に。
そして、魔王として覚醒して・・・ダンジョン最深部でマジキチの笑顔を浮かべ大活躍?
そんな大バズりをするリーシェだったが、本人は清楚系”可愛いが正義”を実践するつもりだったので、こんな筈じゃなかった、今更もう遅いというお話。
裏側のお話
彼女には秘密があった。彼女には前世の記憶があった。人生をやり直すのはこれで六回目。
過去の人生では必ず十八の誕生日に漆黒の魔物に喰い殺されていた。
今世では今度こそ長生きしたいと決意するも、強大な魔物に畏怖する。
そんな時、『つき合ってくださいと』、長い人生の中で初めて異性から告白される。
なんとその人物は勇者であり、過去の人生で関わりがあったらしい、同じ前世の記憶持ち。
異世界からの刺客に化け物と呼ばれ、挫けるが、今世こそ生き抜くために頑張る。
聖女から本当の聖女は別にいますと真実を打ち明けられ、自分の過去の死の真相に近ずいていく。
基本、魔王と勇者の恋、ロミオとジュリエット的なお話。