あらすじ
さつき市役所二年目の職員平岡彰浩は、市が進めるニュータウン開発計画に賛同できないだけでなく、職場にかかってくる反対派の苦情電話に共感しつつも表に出せない矛盾を感じていた。
市役所職員としての仕事に疑問を感じた彰浩は反対派のリーダー榎本幸雄に会い、市政への疑問を打ち明ける。榎本もまた彰浩に好意的な態度を見せるが、同時に行政の現実を冷静に伝える。
その後榎本は計画中止を求め署名運動を開始する。マスコミに大きく取り上げられたこともあり反対派は市民の四割以上から署名を集める。しかし市長は市議会での計画推進決議を盾に取り、計画を撤回しようとはしなかった。
この結果に無力感を抱く彰浩に対して、職場の非常勤職員桜井真由美は「仕事を楽しんでいない」と断じる。さらに、島村のように仕事を楽しむことを目指すべきだと主張し彰浩を力強く励ます。
彰浩は真由美の言葉を受け、仕事への向きあい方を真剣に考える。その結果抱いていた理想と決別し、今できることは何かを模索し始める。
開き直った彰浩は、絶滅危惧種ギフチョウの道路建設予定地からの移植について、市長を巻き込みイベント化することを提案する。島村は難色を示すものの、イベントが開発計画だけでなく市長や市議会のイメージアップにつながることを彰浩が説明すると態度を一変させ、彰浩の成長を認める。
移植イベント当日、現場を見に来た榎本に対して彰浩は今後とも市役所に残り、自分にできることをすると告げる。榎本は彰浩に落胆するとともに、署名活動が自らの市長選挙出馬に向けた布石であったこと、次期市長選挙へ出馬し自らの手でさつき市を変える意志があることを告げる。