あらすじ
平凡な高校生『押子』には、誰にも言えない秘密があった。
彼女が推し活をすると、その相手が必ず、社会的に存在を抹消されてしまうのだ。
推していたアイドルは大怪我をして休業し、VTuberは顔バレして事務所を退所、あげく2次元のキャラクターでさえ次話で死ぬ。
ーーまるで、呪いのように。
そんなある日、渡り廊下で友人を待ちながら、SNSで病みツイをしていたその時、間延びした声が降ってきた。
「ああ、君が『推し活できない』ちゃん? なんか馬鹿みたいに正直で素敵な名前だね」
真っ黒なサングラスと、耳には十個のピアス。発言も斜め上を向いている、上津高校一のヤバいやつとして有名な彼は、オカルト研究部部長の『ミカ』。
「僕、訳あって色んな十字架を集めていてね。もしも良かったら、君の背負った呪い、僕に頂戴?」
十字架収集家と自称する電波な同級生と共に、押子は再び、心からの推し活ライフをエンジョイできるようになるのであろうか。