あらすじ

とある呪いの影響により、永久的な冬の中にあるジャルガータ王国。主人公セルフィアは、王都で営業するパン屋の娘だ。 パン屋は王族にも認められるおいしいパンの店として、人気を博していた。 ある時、セルフィアは第2王子のイオルから、祭りで贄姫を演じる令嬢がやりたくないと駄々をこねているという話を聞く。 それからしばらくして、セルフィアは突然誘拐されるのだが……!? 永遠の冬の裏側には、500年前の秘密があった? セルフィアはその秘密を解き明かし、王国に四季を取り戻すことが出来るのか!? 冬の世界で紡がれる、恋愛ファンタジー。 《角川ビーンズ小説大賞用のあらすじ》  とある呪いによって、永久の冬の中にあるシャルガータ王国。主人公セルフィアは、シャルガータ王国で営業するパン屋の看板娘だ。  ある日、幼馴染で王国第二王子のイオルがいつものように訪ねて来て、一緒にパンを食べる。その会話の中で、王国の年中行事『龍の儀』で贄姫を演じる貴族令嬢ファーナが、その役割を拒否しているのだと知る。  それから数日後、セルフィアはファーナによって連れ去られ、身代わりとして贄姫をやることになってしまう。しかしセルフィアは、儀式の途中で龍が住むと言われる谷底に落ちる。  死んだと思われたセルフィアだったが、テンペストと名乗る龍に助けられて目を覚ます。実は龍は、王国に永久の冬をもたらした魔女シーリニアによって姿を変えられた五百年前の王国第一王子タルタリアだった。  彼によれば、永久の冬はシーリニアにしか解くことが出来ない呪いだという。しかもこのまま龍で居続けた場合、タルタリアは彼自身の意志をなくし、龍テンペストとして王国を破壊する定めにあるらしい。セルフィアは王国を守りタルタリアを救うため、シーリニアを探す旅に出る決意をする。  同じ頃、王城では儀式に参加していた第一王子ジオリアから、龍の儀で贄姫が谷底に落ちて死んだという報告がされた。その時突然王城に訪ねて来たスクードにより、ファーナではなく彼の娘のセルフィアが身代わりにされた可能性が生まれる。そのことを聞いたイオルは、自らが捜索隊を率いると兄に宣言する。  谷底に降りたイオルは、そこでタルタリアに出会う。セルフィアを捜していると打ち明けたイオルに、タルタリアは彼女に告げた話と同じことを伝える。イオルはセルフィアを追うことを決める。  一方のセルフィアは、自分が生きていることを知られないために黙って故郷を後にする。最初に立ち寄った町ホリューステンにて、大図書館の存在を知り昔話や伝説を読み漁る。その中で、シーリニアゆかりの土地を回ることにする。  次の町アジュールで、セルフィアは魔力持ちの生き残りであるミシャに出会う。彼女の故郷を訪ね、シーリニアに関する記録を知る。アジュールにて、セルフィアを追ってきたイオルと再会する。  イオルと彼の従者アーロンを加えた四人で旅を続け、ようやくシーリニアの住む森へたどり着く。彼女はタルタリアへの恋情を拗らせた結果、龍化させて自分のものにしようとしていた。  イオルに片想いするセルフィアはシーリニアの気持ちに寄り添いながらも、冬を終わらせタルタリアの龍化も解いて欲しいと願う。しかしシーリニアは、頼みを聞く代わりにイオルをくれと迫る。セルフィアはそれを固辞し、代わりに自分を差し出そうとするが、それはイオルが断固拒否する。  セルフィアとイオルの言い争いを眺めていたシーリニアは、自分がそもそも間違っていたと認める。そして二つの呪いを解く。しかし彼女自身の魔力も尽き、タルタリアと共に彼女も死んでしまう。  シャルガータ王国に再び四季が戻り、二年目の春にイオルはセルフィアに彼女が好きだと伝える。セルフィアも自分の気持ちをようやく伝えることが出来た。

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カクヨム
カクヨム2024/02/03
  • 現在の作品冬の世界でさえずる小鳥は春を告げたい。