あらすじ
「ユー、いいねぇ!」
節約のため、川の土手で食える野草を集めていたおれは、背後からの突然のその声に驚いた。
振り返ると、そこにいたのはみすぼらしい服装の男。明らかにホームレス。風上に立っているせいでツンとした臭いが鼻を突いた。
おれは一瞬でも、芸能事務所からのスカウトだと期待を抱いた自分を恥じ、面倒くさいのに絡まれてしまったなぁ、とその後の会話、相槌を打つも上の空。はぁ、そうですか、はぁ、はい。と、流れで「ついておいで」と言われ、はいと返事してしまった。その手前、無視して帰るのも、ばつが悪いので仕方なく男のあとに続いて歩いた。