あらすじ
莫大な魔力を持って生まれたために、幼い頃から生贄となるべく育てられた、伯爵令嬢のティーナ。
18歳になった彼女に命じられたのは、生贄を喰らう巨人の住む洞窟への一人旅だった。
言うなれば、辞世の旅。せっかくなら、思いっきり楽しむつもりだ。
そんなティーナは、道中の護衛として、『狂犬』と噂される凄腕の男、イェルドを雇う。
貴族の娘と傭兵あがり。誰にも言えない生贄と、仕事に私情は持ち込まない男。
言葉使いから価値観まで、何一つとして合わないちぐはぐな二人。
互いに距離をとっていたはずだったけれど、イェルドの気持ちは、常識はずれな行動を繰り返すティーナの面倒を(しぶしぶ)見るうちに、少しずつ変わっていって。
「なんでそんな顔する。来年また来ればいいだろ」
ティーナには存在しない未来を、イェルドは簡単に語る。
けれど。
「それは、あんたがやりたいことなのか?」
辞世の旅の道連れとなった、二人のお話。
◇
毎日更新。五万字程度の中編です。
こんなあらすじですがハッピーエンドです。