あらすじ

走り出さずにはいられなかった。 馬鹿だった俺は、今も馬鹿みたいだ。 満月を何度も見上げつつ、空に手を伸ばしながら。 夜の中を歩いては走り、を繰り返し続けてる。 ● 片想いのあの子が、電車の中で知らない男子とイチャコラしてた。 ただ、それだけ。 あっという間に色が消えた世界の中で、俺は電車を降りた。 俺の世界がどれだけあの子にに彩られていたのか、を思い知るに十分な出来事だった。 好きなのに、ぼんやりと何もしてこなかった自分に。それなのに、自分勝手に夢を見ていた自分。 ● 空にどんなに手をかざしても、月に手は届かない。 思い知った。 わかってる。 でも。 でも、だ。 走らずには、手を伸ばさずには、いられなかったんだ。 そう。 もう一つの。 顔見知りの片想いを、見つけるまでは。

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カクヨム
カクヨム2024/01/31
  • 現在の作品月に手を伸ばした日 ~二つの片想い~