あらすじ
※※※
――彼の目に涙が浮かんだが、風で飛んでいった。
「――えっと、つまり……私の為に、全てを捨てる必要なんてないんだよ」
彼は私を抱きしめた……というより、抱きついて言った。
「オレが持ってるもの、全部やる」
私もそっと抱きついて、震えて泣いてる彼の背中をさすって言った。
「そんなにたくさん、持ちきれない」
私の浮かんだ涙も空へ消えてった。
※※※
アイリス=ジェードは13歳。中等部2年生。
ジェード伯爵家の令嬢だ。
「誰も好きになりたくない」
彼女は密かにそう思っていた。
彼女は、恋は身を滅ぼすものだと考える。
しかし、彼女は油断していたのだ。
ちょっと変な男子。クラスメイトのヴァレン=ヒースに。
彼のペースに巻き込まれていることに気が付かず――否定し続けていた恋を知る。
ヴァレン=ヒースは13歳。中等部2年生。
ヒース男爵家の長男である。
彼は最近、家庭や身の回りの友人事情でちょっとしたストレスを抱えていた。
そんな彼の目にある日飛び込んだのは月色の髪の少女だった。
無敵の年代、中等部2年のヴァレンは、身内に言い放つ。
「アイリスを嫁にしたい」――と。
■1■https://kakuyomu.jp/works/16817330663479064312 そのヒロインが選んだのはモブでした。
の子どもの話です。ご注意ください。
■2■https://kakuyomu.jp/works/16817330666232533347 片思いかと思ったらエルフのつがいでした。
この話は■3■に当たります。