あらすじ
『国の子』それは数十年前、少子高齢化の波を食い止めるべく施行された制度。
かつて、定期的に耳にした親の子殺しのニュース報道。虐待。トイレに出産。コインロッカーベイビー。ニュースになっていないものも含めて、そうのような小さな屍は人々の足下に敷き詰められていた。
『国の子』この歪な社会を救うその内容とは、産まれた赤ん坊をその育てる気のない母親から買取るという単純なものだった。しかし、シンプルゆえにこれが功を奏した。
引き取られた子は『国の子』として専用の寮で暮らし、また専用の教育機関で学び、ゆくゆくは公務員として国のために働くのである。