あらすじ
未曾有の大災害から十年。その直撃を受けた港湾都市、御河市は、世界的に普及した高速処理システム「アスター」を開発したクロリス財団の支援もあり、既に復興を遂げていた。しかしそんな街に戻ってきた大学生の青年、永瀬紫苑は十年前に起きた一連の出来事に未だ囚われ続けている。特に父が意識不明の母を殺して失踪したという事件以来、彼は何も望まない。
停滞した日々に死がこびりつくある日、紫苑は死んだはずの父に連れられ、失った記憶を探すために自分探しの旅をしていたという謎多き少女グレンと出会い、生活を共にするようになる。明朗闊達で元気いっぱいなグレンに日常を掻き乱されるにつれ、紫苑は昔を思い出し、心を開いていく。というのも、彼女と過ごす日々は、紫苑の思い出と重なる部分があるようで──?
赤い空に青い世界を見る。
たとえ、それが呪いだとしても。