あらすじ
売れないホラー漫画家の天城結菜は、霊感が強い。
科学的に説明困難な現象と遭遇した際も「霊視」の異能により、常人には知覚できない情報を得ることが可能だ。
そこで特殊な体質を利用して、これまで様々な怪異と接触し、霊的な体験を創作活動に反映させてきた。
しかも霊視した事象(主に怪異の過去に関わる光景)を、漫画家としての画力を活かしてスケッチすることも得意だった。
とはいえ世界に散在する怪奇現象の数々は、霊能力さえあれば理解できるようなものばかりではない。
「なぜ怪異が生まれてしまったのか」
「どうすれば怪異は浄化できるのか」など……
怪奇現象には、常に様々な謎が付きまとう。
そうした場合、結菜が描いた絵を見て謎を解くのは、いつもマンションで隣室に住む芹沢颯馬だった。
颯馬は藍ヶ崎大学文学部人文社会学科に在籍し、民俗学を学ぶ五歳年下の美男子だ。しばしば結菜の部屋を訪れては、ずぼらな彼女の身の回りの世話を焼いていた。
原因不明の怪奇現象も、颯馬が推理すれば文字通りの「絵解き」がなされ、真相にたどり着く。
かくして今日もまた、結菜はホラー漫画のアイディアを獲得するために怪異譚を収集し、颯馬がそれにまつわる謎を解き明かす。
果たして、次はいかなる怪奇現象が二人を待ち受けるのだろうか――……
異能女性漫画家と年下イケメン大学生が怪異の謎に挑む、特殊設定キャラミス×民俗学ホラー。