あらすじ
19世紀ロンドン。
人と人ならざるものたちが共に生きる町で、ある夜少女が襲われる事件が発生した。
吸血鬼であり、ロンドン警視庁特殊犯罪捜査担当官のクライヴ・マーシャルは、上層部からの指示により容疑者の一人に捜査の協力をもちかける。
その人物は、人狼であり、過去の重大犯罪の容疑者にもなっている獰猛な男、ガウェイン・ブラックバーンだった。
眉目秀麗なエリート吸血鬼(ただしコミュニケーションに難あり)と、強靭な肉体を持つ記憶喪失の人狼(ただしアホ)の凸凹コンビが、愛憎渦巻く事件を解決へと導く。
【主要キャラクターの概要・設定】
◆クライヴ・マーシャル
『人ならざるもの』たちが関係しているとみられる猟奇事件を専門とする、ロンドン警視庁特殊犯罪捜査担当官。
頭脳明晰で身体能力も高く、怜悧な雰囲気を纏ったエリート吸血鬼でもある。
そのため周囲からは憧れと畏怖を持って遠巻きに見られることが多いが、本人は自分のコミュニケーション能力に問題があるのだと感じて密かに落ち込んでいる。
優雅な見た目を裏切る口下手さと朴訥さを併せ持つ、正義感溢れる青年。
吸血鬼であることは周囲にオープンにしているものの、その他に誰にも言えない秘密があり、日々人間と『化物』との間で葛藤している。
◆ガウェイン・ブラックバーン
ある事情から捜査協力を求められた、事件の容疑者の一人。
ガラの悪い人狼の青年。
自身の冤罪を晴らすため、クライヴと協力して事件の捜査に当たることになる。
幼少期にも残虐な事件の容疑者になっているが、その時の記憶は一切ない。
嗅覚と直感に優れ、理論よりも感覚に従って行動する。
粗暴で口の悪い性格ではあるが、自分よりも弱いものは守るという信条を持っている。
クライヴのことは「鼻持ちならねえスカした奴」だと思っており、ギャフンと言わせる機会をうかがっている。
◆ガーランド
クライヴが住み、ガウェインが間借りするアパートの大家。
昼間から酒を飲んでいることも多い中年男。
趣味はガーデニング。
元警視庁関係者だそうだが、その正体は謎めいている。
◆ライアン・パウエル
人間と人ならざるものたち両方を診察する、若き町医者。
誰に対しても穏やかな態度を崩さず、町の人々からの人望が厚い。
医療研究者としての側面もあり、日々自らの信念のために邁進している。
◆アル・ミーリック
法的に危ういものばかり売りさばく、怪しい商人。
やっていることの汚さとは裏腹に、妖精の血を引く本人は花のような美少年である。
ただし年齢は見た目通りではない。
悪戯好きで、とある事情からクライヴと腐れ縁がある。