あらすじ
【抜粋】
Y市で発生した列車転覆事故から10年。
その日は鉄道会社主催の慰霊祭が執り行われた。
年々訪れる遺族は減り、今年に至っては約半数ほどだった。
遺族の一人、祐子(28歳)は、参列者の中に見覚えのある顔を見つけた。
参列者の中でもかなり浮いているので、祐子は最初の慰霊祭の頃からよく覚えていた。
式も終わり、人が帰って行くなか、祐子は折りたたみイスにぼーっと座っていた。
その時――
「このあと食事でもご一緒しませんか?」
さきほどの男性が声を掛けてきた。
「え? あの……私でよければ」
全く知らない人でもないし、食事ぐらいならいいだろう。と祐子は付き合うことにした。
【表紙】https://kakuyomu.jp/users/i_s/news/16818023212122584816