あらすじ
時は2027年7月。かつて絶大な人気を博した世界初のフルダイブ型VRMMORPG――【Under Brain Online】は、オワコンと化していた。
不正なパワーアップツール《ディスオーダー》を使用した"Dプレイヤー“たちがPvPバトルに蔓延り、フィールドには《ディスオーダー》によるクラッキングの弊害で生まれた変異体“ノーブレイン”が蔓延っている。運営側も対策の追いつかない一連の事態に、呆れたプレイヤーたちは次々と離れていく一方だった。
片や、現実。【Under Brain Online】の基礎システム発案者かつチーフエンジニアだった兄、彼方秋夜(おちかたしゅうや)をもつ高校生プレイヤー、彼方憂雨(ゆう)。彼の正体は、亡き兄の遺した世界を守るため、純正プレイヤーにして未だ世界ランキング19位を保つ生粋の天才プレイヤー、【Executer】こと『カナタ』だった。
【第1章】
世界ランク7位という実績を保持し続ける傍ら、ソロで《ディスオーダー》を使用するプレイヤーを片っ端から処理していた憂雨。兄の創った世界だからという理由で【Under Brain】に執着していた彼はある日、“ノーブレイン”との闘いで窮地に陥っていたところを、一匹の龍とその主である巫女服姿の少女に救われる。
「こいつと組めば……本当に、この世界を変えられるかもしれない」
「朔夜」と名付けたその少女の正体は、〈ディスオーダー〉の影響で生まれた、自我を持った”バグの塊”。現実にまで侵食してくるバグった彼女に翻弄されながらも、その力に可能性を感じた憂雨は、《ディスオーダー》へと対抗するために彼女とタッグを結成することに。
少々わがままな相棒との、二人だけの反撃が幕を開ける。
*現実パートあり。(だいたいゲーム:現実=6:4)
*カクヨムにも投稿中。最新話は偶数日投稿。