あらすじ
彫り師の仕事をしている乱道(らんどう)二十五歳はある日、仕事終わりに突如異世界に召喚されてしまう。
乱道が召喚されし国【エスメラルダ帝国】は聖印に支配された国だった。
聖印とは、生まれながらに持って生まれてくる体に刻まれし模様。これは神の恩恵と言われている。
聖印には何らかの聖獣が描かれており、それを召喚し国を大きくしてきた。
だが昨今、聖印を持つものが生まれなくなり、困り果てた帝国は禁忌の古代魔法を使い異世界人を二人召喚した。
その一人がこの物語の主人公でもある乱道だ。
エスメラルダ帝国の者達は、乱道の姿を見た時に救世主だと大喜びした。
なぜなら乱道は背中には神龍、左ふくらはぎには白虎、右肩には鳳凰、左腕にはサタンと身体中にタトゥーがある男だったからだ。
「はぁ? 俺が救世主? この模様が聖印だって? イヤイヤイヤイヤ!? これ全てタトゥーですけど!?」
「「「「「えーーーーっ!?」」」」」
これがタトゥー(偽物)だと分かると、手のひらを返した様に乱道を「役立たず」「ポンコツ」と馬鹿にする帝国の者達。
乱道と一緒に召喚された男は、三体もの召喚獣を召喚した。
皆がその男に夢中で、乱道のことなど偽物だとほったらかし、終いには帝国で最下級とされる下民の紋を入れられる。
最悪の状況の中、乱道を救ったのは右ふくらはぎに描かれた白虎の琥珀。
その容姿はまるで可愛いぬいぐるみ。
『らんどーちゃま、ワレに任せるでち』
二足歩行でテチテチ肉球を鳴らせて歩き、キュルンと瞳を輝かせあざとく乱道を見つめる琥珀。
その姿を見た乱道は……
「オレの琥珀はこんな姿じゃねえ!」
っと絶叫するのだった。
そんな乱道が可愛いもふもふの琥珀と共に伝説の大召喚師と言われるまでのお話。
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