あらすじ


 機械でも、疑問を抱くことがあるのかしら?

 ある日、彼女は何気なくそう呟いた。他に誰も聞いている者はおらず、僕だけが彼女の何気なく発せられた恐ろしい言葉を聞いたのだった。その言葉はそれから、僕の頭の中を四六時中ぐるぐると巡る事になる。

 僕は彼女のその言葉を、思い出す必要などなかったのだ。ずっと、見えないふりをし続けていればよかったのだ。なのに、この世界の機構は僕が思うよりもずっと複雑で、不味いタイミングに限って、奥からそれを引き出してくる。

 全てが終わる前に、僕は彼女のその言葉の事を思い出していた。ただ独りで。

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アルファポリス
アルファポリス2024/03/12
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