あらすじ

神秘的だよね、どこか。彼女、って。いや謎めいている、のほうが正しいのかな。  会社の誰かが、彼女について、そんなことを言っていたのを思い出す。実際、僕は亜希と何回かデートを重ねたのち、付き合い、そしてプロポーズをしたわけだが、いまだに謎めいた部分は多い。それはおそらく彼女が、自身の過去をほとんど語らないからだ。だから彼女が、「箱入り娘だ」と自分について語るのも、意外ではあるのだ。ただ、それくらいには心を許してくれているのだと思うと、嬉しくもあった。恋人になろうが、妻になろうが、無理して相手の過去を聞こうとは考えてはいないが、相手のことを知りたい、と思ってしまうのは自然な感情だ。

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カクヨム
カクヨム2024/03/08
  • 現在の作品箱入り娘の世界