あらすじ
「うざってぇんだよ! このクソ野郎!!」
「ぐあっ!?」
勢いよく蹴っ飛ばされて、俺は尻餅をつく。
「死ね!!」
追撃の蹴りが顔面に叩き込まれる。
衝撃で地面に倒れこむと、馬乗りになってきた女の拳が俺の顔を殴り続ける。
「お前なんか、生きてる価値ねぇんだよ! ゴミが! せめて、私のストレス解消の役くらいには立て!!」
「うぐっ……!?」
相手の拳は固くて、殴られるとかなり痛い。
口の中が切れたのか血の味がする。
でも、俺は抵抗しなかった。
抵抗したらもっと酷いことになるからだ。
そう、今日のようなことは初めてではない。
俺は日常的にイジメられていた。
「ふんっ! 今日のところはこれくらいで勘弁してやる!! 次、私に逆らってみろ。今度は、もっと酷い目に遭わせてやるからな!!」
女は言いたいことを言い終えると、満足したように立ち去っていった。
その背中を見送った後、俺はゆっくりと立ち上がる。
「……痛ぇ」
殴られた場所に触れると、少し血が出ていた。
……あぁ、痛ぇなぁ。
俺って本当に生きてていいのかな?
こんな地獄みたいな世界で、なんで生きているんだろう?
考えても答えなんて出ない。
でも、考えずにはいられない。
「……帰ろう」
俺は家に向かって歩き始める。
そのときだった。
『ストレス値が規定値を超えました。箱庭世界の管理者権限を復旧させます』