あらすじ

移動書店・BOOK MARKの唯一のスタッフ、青木和花は、店主の大森雄星と、本屋の無い十五の田舎町を回っている。  旅の中で、今回、和花が手に取ったのは、駆け出し作家のホラー短編集、『異界駅長』だった。  ――やば。  その中で、私は「ドッカラ・オンネン・ジュゴン・レディオ」というものに衝撃を受けた。ほかの作品は大したことなかったのに、この作品だけ異様な迫力があったからだ。  読了感に浸ろうと思ったのも束の間、最後の方に『後日談・藁人形と鬼と亡き母』と書かれた手書きの冊子が挟まっていた。えらく汚い字だったが、私は思わずそれを手に取って読み始めてしまった。  ***  ある不動産屋のスタッフである「私」は実は、鬼の子孫なのである。これまで、先代までは犯罪をした子をある倉庫に収容していたが、私の代からは、SNS上で暴言を吐きまくっている中高生を、販売中の“呪われた日本家屋”に収容することにしていた。  ある日、妙に色白の四十代の女性が家の内見に来る。女性は妙に手馴れていたようにササッと家を見物して出ていった。  何だか嫌な予感がして、子供を閉じ込めていた仏間を見てみると、子供は一人もおらず、代わりに藁人形が収容した人数分、頭を長い針で刺されていた。  ***

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カクヨム
カクヨム2024/03/07
  • 現在の作品『藁人形と鬼と亡き母』