あらすじ
勇者の僕――イクトは女神によって異世界に召喚された男子高校生だ。
王道通り出現した魔王討伐を目指しパーティ達と旅を続ける中、いきなり国王に呼び戻され謂れ無い罪で勇者を剥奪され追放処分を受けてしまう。
しかもパーティの仲間達による告発が原因だったとか。
その中には僕の婚約者であるアムティアも含まれている……。
嘘だ! 信じたくない! みんな僕にとって大切な仲間達だった筈だ!
いや理由はわかっている。
――雑用係のグレンだ。
あのおっさんが僕を陥れようとパーティ内で根回し、婚約者のアムティアを寝取っていたのだ。
きっと僕のことが疎ましく邪魔で仕方なかったのだろう。
絶対に許さない。僕はグレンとパーティ達への復讐に燃えるのだった。
……なーんて今頃そう思っているんだろうな、イキトのバカ野郎は。
この俺グレンは、転生者であり社畜サラリーマンとして地球で過ごした知識を持つおっさんだ。
そして16年前、勇者パーティに所属し人材育成した知識を活かし勇者を導いて共に魔王を倒した最強の竜戦士であった。
だが勝利したと同時に魔王に呪われてしまい戦えない体となり、不遇職とされる雑用係となる。
その後、新たな魔王が現れたことをきっかけに弟子のアムティアから声を掛けられ、彼女を支援する形で新たな勇者パーティに入ることになった。
しかしその召喚された勇者イクトがとんでもないクソガキだ。
この異世界をラノベやゲーム世界と勘違いしてイキリまくり、厨二病全開でやりたり放題。
無論、俺とアムティアは散々説明し必死で注意を呼び掛けた。
けど奴は聞く耳を持たない。
チートを駆使したオーバーキルして被害が増大し、イクトは第二の魔王と畏怖される。
挙句の果てに一般人から死者を出してしまい、俺達も庇い切れなくなった。
もういい、こんな無自覚系イキリ勇者なんていらねぇ!
俺達だけで魔王を倒してやるからな!
ちなみに俺は誰も寝取ってねーぞ。