あらすじ
――何時からだろうか?
一体、何時から…わたしは『あなた』様に――…いや。
違う…。
言葉の誤りをお許しください。
わたしは『あなた』様の“本来”に戻ったのですね。
しかし、ほんの“一部”にしか戻られていない…寂しく、哀しいことです。
どうすれば、いいのでしょうか?
一体、どうすれば…わたしは『あなた』様を“元”に戻せるのでしょうか?
難題です。
無心…。
無情…。
そう『あなた』様は、わたしにそう教え込んでいただいたが…難しいです。
――当時のわたしを思い出してみました。
お恥ずかしい話しで…今もなのですが…今の世の中は、わたしには“棲みにくい”です。
まるで、酸素を奪われた魚のように…必死に酸素を求めて、もがき苦しみ続ける感覚に日夜、襲われています。
そんな右往左往をしているわたしに『あなた』様は、気づいてくださった。
お声を掛けていただいた。
――嬉しかった。
わたしは「誰でもいいから気づいてほしかった」のだと…遅れながら自覚いたしました。