あらすじ

——西暦3,810年 人類は、惑星への移住——テラフォーミングを可能にした未来で、二つの陣営に分かれて争っていた。 一つは、連合。 太陽系惑星間連合(Solar System Inter Stella Union)、SSISU。 そこは、『AIとの共存』を掲げて、人間とアンドロイドが、太陽系の開発と統一を目指す、進歩的な世界。 連合において、人間とは、義務や労働、そして寿命からも解放され、娯楽や趣味に興じる、桃源郷を現出した、ある種の、勝者。 或いは、生ける屍に堕した、ある種の、敗者。 もう一つは、同盟。 木星衛星間条約機構(Jupyter Inter Satellite Treaty Organisation)、JISTO、またはその衛星の発見者に因んで、ガリレオ同盟。 そこは、『人類の復興』を掲げて連合の支配を脱し、アンドロイドを否定した、人間の尊厳を追求する、復古的な世界。 同盟において、人間とは、義務を負い、労働に勤しみ、寿命に束縛され、喜び、怒り、哀しみ、楽しみを営む、ある種の、賢者。 或いは、同じ過ちを繰り返す、ある種の、愚者。 始まりは、凡そ百年前。 幼児が、パンドラの匣を開けてしまった。 ——アンドロイドは、出ていけ! 奪われたものに気が付いた民衆たちは、総督府を襲撃し、戦火は瞬く間にエウロパ全土に拡がった。 すべての始まり。 その蜂起は、四年後、同盟の成立で終結する。 二億人を超える、血で贖って。 つまり、第一次星間大戦、または同盟独立戦争である。 そして、三十年前。 太陽系の統一を目指し、連合が仕掛けた、戦争。 後手に回った同盟は、敗北に敗北を重ね、本土に追い詰められ、滅亡を覚悟した、戦争。 勝利を確信した連合の前に、あの英雄が現れた、戦争。 開戦から二十年後、同盟の勝利で終結する、戦争。 つまり、第二次星間大戦、または二十年戦争である。 そして、西暦3,810年—— 時を超え、今日、ケレス沖で鉾を交える、同盟と連合。 それは、国境の版図を巡る、ただの鍔迫り合いか。 それとも、大戦への序曲か…… ——これは、ある千年紀に、深紅の血潮で刻まれた、人類の叙事詩。 つまりは、クリムゾン・ザ・ミレニアム—— 以上、第一章「英雄」より抄出。 カクヨムでも連載中。

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小説を読もう2024/02/27
  • 現在の作品クリムゾン・ザ・ミレニアム