あらすじ
音楽家の両親の元に生まれ、ピアノ界の神童として名を馳せた天才少年、千景。音楽高校卒業と同時に音楽の都ウィーンへ留学したが、思うように結果が出ず完全帰国を決意した。
そして帰国の日、千景の乗っていた飛行機がハイジャックされ、幼子の人質を助けるために刺されてしまう。薄れゆく意識の中で千景は、『普通の人生』を送ってみたかったと考える。
そして次に目を開けた時、千景は高校受験の前日に15年もの時が巻き戻っていた。
音楽とは無縁の生活を送るべく、千景はかつて通った音楽高校ではなく、普通科の高校を受験する。
一度目の人生では経験できなかった『普通の高校生』になるためにピアノは弾かないと決めた千景。
そんな千景はある日、学校でシューベルトの曲を耳にする。決して上手いとは言えないその演奏。しかし、千景の耳にこびりついて離れないピアノの音色の主を一目だけ見ようと音楽室へと向かった。