あらすじ
論外次元。
それは科学や魔法に留まらず、この世界で発生しうる凡ての事象を影響する最高次概念。
第三次世界大戦を経て、人類はその概念を理解し、さらに論外次元を干渉できる機械「調波器」を完成した。
三十数年前、論外次元の理論を確立させた、無二の天才と呼ばれた科学者が、世界各地で対論外次元核兵器と言われる次元弾を作動させた。そのせいで、世界は一度終末を迎えた。世界各地に災変と呼ばれる以前にない災害が発生し、また、特殊な攻性理論をその魂に秘めている「所持者」と呼ばれる子供も生まれるようになった。
人類は災変から逃げようと、調波器を使って中央都市と呼ばれる円形都市を作り上げたが、中央都市の外――圏外と呼ばれる地域では、人々は相変わらず災変の脅威に晒されている。
そんな滅びた世界の中、旧東京都で、左雨透矢という一人の青年が人々を守ろうと、圏外組織「墓守」を建て、災変が頻発する圏外で安全圏を作り上げた。
しかし、いつでも崩れそうな安全の中、墓守の都市にさらなる変数が訪れる。安全圏である中央都市から来た調波官、水銀の攻性理論を所持する一人の少女、羽月凪乃の来訪によって、危険なバランスの上に築いた平和が崩れていく......