あらすじ
“アマビエ”のルーツをリサーチしていた元ジャーナリストの立花は、福井県のとある過疎村で『わたつみのかひこ』という異形の何かが描かれた奇妙な掛け軸を発見する。所有者によると「某病を患ったなら、この掛け軸を頼りに『廃らず村』に移り住め。さすれば長く生きれるであろう」と言うような内容が、古くから密かに語り継がれているとの事だった。
立花の教え子、フリーフォトグラファーの静来は、それが八百比丘尼などの一連の人魚伝説に関する物だと紐付け、不老長寿に成る何かが『廃らず村』に隠されていると踏んで友人達と探り出す。
そんなある日、京都の山奥の古里川村から警察に通報が入る。当初は不審死事件として報告を受けたが、通報者と不審死したはずの老夫婦が共に行方不明に成り、捜査一課の万編と三神澤は捜査に乗り出すも途方に暮れる事に。
2人は捜査中、村で探索中の静来と出会い、彼女から古里川村が曾て『廃らず村』と呼ばれていて、人魚に纏わる何かが隠されている話を聞くのだが、只の噂話として信用しない。だが、2人は調査をして行くうちに村の不思議に気付く。
それは、75年前から新生児が誕生していないにも拘らず、何故か村の総人口に変化が無い事だった。死亡者が出ても必ず村に移住する者が何処からかやってくるので人口が変わらない。更に村人全員が全く医者に掛かっていないのに、驚くほど長生きしている事が判明した。
2人はそれらが事件に関係有るかを捜査しだすが、老夫婦は近くの滝壺から転落事故による遺体として見つかり、行方不明だった通報者も市内で見つかった。そして通報者は警察への報告は見間違いだったと言い、しかも古里川村に移住すると言いだす。
捜査は打ち切られるが、納得のいかない万編と三神澤は村に一つだけ有る古い宿に暫く泊まって引き続き調べる事にする。
村長でもある摩美恵が営むその温泉宿には、静来とその友人2人以外に大学生のサークルグループと謎の男が泊まっていたのだが、宿泊者は次々と奇怪な出来事に見舞われる事に……。
『廃らず村』の秘密、そして『わたつみのかひこ』の正体とは何なのか?謎多き村で恐怖のスローライフが始まる……。
※この物語はフィクションで有り、物語に出て来る村や川は実在いたしません。
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。