あらすじ
※第31回電撃小説大賞応募作品のため、あらすじは結末まで書いています。
【あらすじ】
農村で暮らす少年、ジョシュアは森で記憶をなくした半人半竜の美しき少女、リラと出会う。
心の優しいジョシュアは、リラの姿に驚きつつも記憶を取り戻す手伝いをすることに。
ひとまずリラを村に連れ帰り、事の次第を村長に知らせる。
すると、村長は驚きもせずにリラについて語り始めた。
リラは週に一度、半身が竜になる呪いをかけられていること。期限内に呪いを解かなければ完全な竜になり、二度と人間には戻れないこと。呪いを解くためには、自身が何者で、どういう人生を歩んできたのか、失った記憶を取り戻す必要があるということ。そしてその鍵となる、真実を映し出す不思議な鏡が存在することなど。
村長の話を聞いたジョシュアは、リラを救うべく、共に不思議な鏡を探す旅に出る。
道中で危険な目に遭いながらもリラとの絆を深め、彼女の過去に関する様々なヒントを得ていく。そしてとある村にたどり着いたとき、リラが実は隣国の王女であったことが判明。
しかし、リラは依然、記憶を思い出せないままであった。
それから漸く不思議な鏡を見つけ出し、全ての真相が明かされることに。
リラは両親亡き後、国王となった兄から酷い拷問を受け、最終的に王宮から追放されてしまっていた。その後、身を寄せていた村でも悲惨な目に遭い、怨みから村の男達を大量虐殺していた。
そのことが原因で呪いをかけられてしまったのだった。
そして全ての記憶を取り戻したリラの前に突然村長が現れるが、実は村長が呪いをかけた張本人であった。
リラの罪を少しでも軽くするためには致し方なかったという。
記憶を取り戻してからすぐには、自身の行いについて反省の色が見えなかったリラ。
しかしジョシュアと村長の言葉で、リラは自らの罪と向き合い、呪いを解かずに受け入れることを決意。
一緒に旅をし、常に自分を気にかけてくれたジョシュアに感謝と愛を伝え、竜の姿となって天高く昇っていった。