あらすじ
死の大穴。海外では別名、死神の棲み処とも呼ばれているそれは、高校に入学したばかりの少年──関次菅十が生まれる30年前に突如太平洋に出現した、それはそれは想像を絶するほど巨大で底が見えないほど深い穴である。そしてその穴から今まで見たことのない凶暴な生物──モンスターが発見されたことからその名が名付けられた。
そして現在。30年前とは違って法整備もしっかりとされ、死の洞穴は今では人類の宝庫とまで言われるようになった。何故ならそこから手に入れることができる素材が、今まで停滞していた人類の技術を二世紀三世紀も進められるほどのものがあったからだ。
お陰で人類の持つ技術は大革新を迎えた。
そしてそんな素材を手に入れるために死地に向かう人々を、世は探索者と呼び、英雄視した。
そんな誰もが憧れる、英雄のような探索者に菅十はなりたかった。だがそれは──
「ぜっっっっっったい駄目」
「えぇぇぇぇ……いいじゃん。ちょっとくらい」
幼馴染──千代久奏によって阻止されていた。
これは、力で全てを解決しようとする少年と策略で全てを解決しようとする少女の激しい闘い(?)の物語である。