あらすじ
「私は身体を新しくするだけです。今までの思い出もちゃんとコピーしてもらうし、形式番号も同じなんですよ。つまり……」
そして、目の前の有機AIアンドロイドは満面の笑顔で言う。
「私は、何も変わらないんです」
「……そっか。そうかもしれないな」
「はい。そうなんです」
明日、製造メーカーに預けられる生活サポートアンドロイド、
形式番号AIAL-36S、モデル名“アルナ”は笑いながらそう言った。
当然アンドロイドには耐久年数が存在し、遅かれ早かれお別れの時はやってくる。
だから、僕は次のモデルに記憶も性格も全て移行させる事に決めた。
しかし現実は非情だった。
「……コピーを失敗したコピーロボットに意味はあるのだろうか」
――これはアンドロイドが日常生活に普及しはじめた世界の
とある男と有機型AIアンドロイドの話である――