あらすじ
持ち前の美貌と性格で学校の人気者の珠生。しかし実際は学校での居場所を失くさないよう、いつも本音を隠して周りに同調していた。
進級した珠生は、ひなたという女子生徒と同じクラスになる。空気を読まず、学校行事にも参加しないひなたは、女子からすこぶるきらわれていた。ひなたと席が近くなり、たびたび話しかけられるようになった珠生。珠生は彼女を鬱陶しく思いながらも、周りの目を気にして相手をしていた。
ある日の帰り道、ひなたの幼なじみ湊と遭遇した珠生は、うっかり本性を出してしまう。
そんな中迫る高校最後の球技大会。放課後練習が始まる中、珠生と同じバスケ担当になったひなたは練習に参加せず、メンバーから悪口を言われていた。
ある日商店街を歩いていると、珠生はひなたを目撃する。
母子家庭のひなたは、入院している母親の代わりに家事と弟の面倒を見ており、学校も辞めようとしていた。
ひなたの秘密を知った珠生は、自分と同じ片親の環境にもかかわらず、家族に恵まれているひなたにひどい劣等感を覚える。
その後、珠生は練習中に倒れてしまい保健室で目を覚ます。その後教室にカバンを取りに行った珠生は、悪口を言うクラスメイトたちに遭遇。
教室に入るのを躊躇っていたとき、忘れ物をとりに戻った湊と鉢合わせ、クラスメイトたちに悪口を聞いていたことがバレてしまう。
そして、湊にけしかけられた珠生はクラスメイトたちに本音をぶつけてしまう。
翌日学校へ行くと、やはり昨日の出来事が噂になり、珠生の居場所はなくなっていた。昼休み、ひとりで昼食を食べているとひなたと湊がやってくる。態度の変わらないふたりに、珠生はこれまでの態度を謝罪した。
そして、珠生が自分の居場所を失ってまで自分を庇ったことを聞いたひなたは、学校を辞めるのをやめる。
居場所を見つけた珠生は、ふたりと共に新たな高校生活を始め、無事卒業し、新たな季節を迎えるのだった。