あらすじ
辺境伯とメイドとの間に生まれたイドラは、辺境伯の三男として領都コドラムで暮らしていた。
辺境領は外敵から身を守る、との名目の元、王より封土を賜っていたので、武芸を奨励し貴族が率先して武芸に励む風土となっている。
そんな中、数年前から母が病気を患い臥せっていたので、彼女を看病する名目でイドラは一切武芸に励むことも無く庭と工房を行き来し、母に薬草を届ける日々を送っていた。
彼は「種の図書館」という生まれながらの異能を持ち、薬草の種を強化し母を治療しようと頑張っていたのだった。
しかし、看病の甲斐なく母は没してしまう。
母の看病という名目がなくなり、辺境伯の寵愛を一身に受けていた母に嫉妬し目の上のたんこぶがいなくなったことで、正妻と次男がここぞとばかりにイドラを攻め立てる。
辺境伯は彼に従軍し、武芸に励むことを勧めるも二人が庭いじりが好きなら不毛の地「エルド」を治めたらどうかと提案する。
エルドは辺境の端にある広大な土地にもかかわらず寒村が一つしかない。それも、絶え間ない補給物資があって何とか維持している。
母のいなくなった領都に住むこともない、俺には「種の図書館」があるし不毛の地にでも花を咲かせてやろうじゃないか。
そんなわけで、彼の唯一の理解者であり脳筋辺境領を出奔し王都で文官になることを目指していた友人ジャノ、メイドのシャーリー、そして使い魔でありペットでもあるクルプケと共に寒村に向かうことになった。身分はエルド地域の領主として。
※趣味全開のため、ヒロイン的なキャラクターはいません。友人キャラはいます。
※全40話予定です。