あらすじ
「どうせ追放されるなら、主人公とヒロインの仲も領地も発展させてから追放されればハッピーエンドを見られるのでは!?」
ハッピーエンドが好きだ。
全てのヒロインが笑い願いを叶える、そんなエンドが。
そんなハッピーエンドしか求めない男が、ヒロインがぽんぽんと闇落ちするギャルゲー『女神の祝福』に転生する。
転生先は、主人公の兄であるファリーラ王国第三王子、ハインリヒ。
この世界では王族や貴族は女神に祝福(ギフト)というスキルを与えられるのだが、ハインリヒに与えられたのは【死霊魔術師】という全人類に忌み嫌われる祝福であった。
そんな彼はゲーム本編で主人公と敵対し死ぬ運命にあるのだが……。
ハインリヒは考える。
『女神の祝福』では領地発展というシステムに時間がとられ、ヒロインの好感度を稼ぐ時間を設けづらい。
そして序盤は弱いヒロインが多く、戦闘でもあまり役に立たない。
「ってことは、俺が主人公の領地を発展させてあげて、ヒロインも強くさせてから主人公に全てを譲れば真のハッピーエンドが見られるのでは!?」
ハピエン厨であるハインリヒが思いついた計画は、主人公に真のハッピーエンドを叶えてもらうため、領地の発展やヒロインのレベリングを自分がしてしまって、ハッピーエンドの下地を作ってしまうこと。
「おいおいおい! これなら前世で見れなかった真のハッピーエンドを見られるかもしれない! やる気が出てきたぜ!」
そう燃えるハインリヒだったが、領地を発展したりヒロインと交流していたら、なぜか領民に慕われ、ヒロインは熱っぽい視線を自分に浴びせてくるように……!?
「お前らは主人公とハッピーエンドを作ってくれればいいんだよ! 俺はそれを見たいの!」
これは、真のハッピーエンドを望み戦う男の原作改変物語である。