あらすじ
婚約破棄されて早一年私は悪役令嬢である、悪役令嬢らしい言葉使いや言動を学んだ。
そして今日、王太子妃になる予定だったミリアは婚約破棄され、隣国の公爵令嬢に見事に寝取られてしまった。
この一年をどう過ごすかと言うと……。
「ざまぁ展開ね」
私がそう呟いた瞬間だった。
私の立っているすぐ横が突如燃え始めた。
「え?」
驚いて振り返るとそこには火に包まれた鼠がいた。
「これは……『炎鼠』の魔法かしら?」
私は自分の周りを見回す。すると私をぐるりと火鼠が取り囲んでいた。
私は口の端を吊り上げる。
「まさか……ね」
◆◇◆◇◆
私の名前はミリア・ユーフェミア、伯爵令嬢で王太子殿下の婚約者だったのですが……。
今日王太子殿下に婚約破棄されてしまいました。
「なんで私が悪役令嬢なのよ!」
私が廊下を歩いていると後ろから突き飛ばされたのです。そこには見目麗しい女子生徒がいましたわ。その人がミリア嬢という方らしいです。
ミリア嬢は私を睨みつけるとこう言いましたわ。
「貴女のような悪女が王太子殿下と婚約するなんておこがましいのよ」
それから私を突き飛ばし、居合わせた方々に私の悪口を吹き込んでいきました。私はあっという間に悪役令嬢になってしまいましたの。そしてあの婚約破棄ですわ!
「納得できません!」
私が憤慨して声を上げると彼女はまた魔法を飛ばしてきました。彼女の周りには沢山の鼠がいますわ。
「『炎鼠』……」