あらすじ
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これは貴方と呼ばれた青年と貴女と呼ばれた少女の思いを綴った物語。
青年の瞳には、見つめる先の障子の間から見える紅くれないに燃えた太陽が。そして、その太陽を優しく包み込むように濃紫(こむらさき)と濃紺(のうこん)のベールの宙そらが映っていた。
夕から夜に移り変わろうとしている時分。
青年は、その時代では珍しい金の懐中時計を手にしていた。どうやら、輸入品のようだ。金が少し曇っているようすを見ると、作られてから、かなりの年月が経っていることが分かる。(第1話 冒頭より)