あらすじ
「二十歳になってもお互い一人だったら、恋人になろう」
中学の卒業式、冬樺と僕はそんな約束をした。
思えばあの時まで、僕の人生は順調だった。友人がいて、仲間がいて、好きな人がいる。どれも最後を除いて今の、大学二年生の僕にはない。
もしあの場で「二十歳と言わず、今すぐにどう?」とでも言っていたら、少しは変わっていただろうか。
なんにせよ今日は成人の日、僕は彼女と再会する。この5年、約束を糧に生きてきた。結果を確認に行こう。
江崎 静(えざき しずか) 大学二年生
中学の頃から幼馴染の霧山冬樺が好きだったが、自分の持つプライドから想いを伝えず、今に至るまで後悔している。
高校進学以降人間関係が振るわず、大学では孤独な日々を送る。
霧山 冬樺(きりやま とうか) 大学二年生
静の幼馴染。昔から静に想いを寄せており、中学の卒業式で勇気を出して「約束」を持ち掛けた。
引っ越しのため高校時代は地方で過ごすも、現在は大学に通うため上京、祖母の家に下宿している。