あらすじ
突然だが。
俺──|笹倉 直人《ささくら なおと》には二人の妹がいる。
一人は巨乳でおっとりタレ目の結衣だ。
いつも俺にべったりで義兄としては嬉しいのだが、年頃なのだし自重して欲しいとも、思う。
とくに押し当てられる二つの双丘とか……。
もう一人は──けっ、あぁ、すまない、思わず毒づいちまった。
咲希だ。
貧乳・低身長・目つき悪い・性格も悪い──以上。
とにかくこいつは何かと俺を邪険にしやがる。
まったく……俺がいつも世話してやってんのに……。
──ある日、家に帰ると〝モアイ〟があった。
KU100というらしい、どうやら……ASMRというやつに使うそうだ。
そして告げられるは──
『お兄ちゃん……実はわたしたち、Vチューバーなの』
────は?
いやいや、まぁ、いつもどデカい台パン音が聞こえてるし。
夜通し誰かとおしゃべりしていたみたいだし──。
何も不思議じゃないんだが──。
『それにね、ユビキタスっていう企業からオファー来ちゃった♥︎』
いえ〜い。
そう言って二人で手を合わせる理由はどうやら。
『ユビキタスには二人の憧れのVチューバーがいて』
『ユビキタスは世にVチューバーブームを巻き起こした会社』
……なんだそうだ。
ともあれ、まぁ、がんばれよ。
──何言ってんの? 〝お兄ちゃんも〟手伝うの。
えぇ……いや分かってたけどさ……。
そこからさせられるのは。
配信準備に始まり、ひどい時には〝サムネ〟を作らされ。
ちょっと企画のために手伝いなさいよ。
ちょっとASMRの実験隊になりなさいよ。
……ったく、俺は雑用係かっての、いやそれはもともとか。
そしてしまいにゃ同級生の趣味が明らかになったり。
俺と〝同じ側〟だったやつもいて。
──妹たちの転生によって、俺の生活はすっかり変わっちまった。
……まぁ、最近はそういうのも悪くなんじゃねーかな、と思ってるよ。