あらすじ
婚約破棄された悪役令嬢の私は何故こう鳴ったかと言うと婚約破棄され、追放され、私は思ったのだ。
乙女ゲームのヒロインに転生したなら、フラグを折ってみたい! と……
だがしかし、その矢先に現れたのは、悪役令嬢の私の婚約者である第二王子のカイル。
「ほら見ろよ。だから俺言ったろ?婚約なんてやめろって」
「ゴメンなさいねぇ~やっぱり私帰るわ」
私の両親が店に来るなり私の姿を見てそう言った。
「いやちょっと待ってよ!」
確かに私の服はカイルにボロボロにされた為、あまり人前に出られる格好ではない。
だがしかし!
「そんな娘と婚約なんてさせられないよ」
「いやちょっと待ってよ!」
確かにボロボロの服で婚約破棄された令嬢なんて……ねぇ。
私は思わずジト目になったが、両親は顔を見合せ私に言う。
「もう他の王子と婚約の話も来ているんだし……」
「……他の王子?」
そんな話は聞いていない。
思わずビックリしていると父が言う。
「ああ、そうだよ。他に二人の王子がいてね」
「はぁ!?」
私は思わず叫んだ。
どういう事だ!?私が追放されてすぐに他の王子と婚約!?そんな馬鹿な話があってたまるか!! そう叫ぶと父が困った顔をした。
「いや、だから言っているだろ?もう一人いるんだって」
そんなアホな……。まさかヒロインが二人もいたなんて……。
悪役令嬢の私は顔を引きつらせたが、もう一つの問題に気づき青ざめた。
「……ちょっと待って、もう一人ってまさか……」
「ああ、お前の弟だよ」
父の言葉に私は更に顔を青くした。
そしてチラリとカイルの方を見ると……彼は勝ち誇った顔をして言った。
「残念だったなぁ!お前が生きている間も死んでからも俺の婚約者だ!」
そんな馬鹿な……。ここまで来てまたあの馬鹿弟に取られるの?と絶望していると父が優しく頭を撫でてくれた。
「……そんな泣きそうな顔しなくても大丈夫だよ」
父は私の気持ちが分かっているのか困った顔をしながらも優しく微笑み頭を撫でてくれた。
そんな父に私は思わず抱きつき……
「パパ大好き!!」
と言った。父はちょっと引きつった顔で笑っていたが、それでも優しく微笑んでいた。
ああ、やはり父は最高の人だ。
そんな父に免じてカイルを許す気はないが、取り敢えず話を聞こうではないか。
そう判断した私は家に戻り話を聞く事にしたのだった。
家に入り部屋で落ち着いた所で私は二人に聞いた。
「で?一体何があったの?」
すると二人は顔を見合わせて頷き、話し始めたのだ。
まず先に口を開いたのは第二王子のカイルだった。
「お前……俺が来る前に弟に告白しただろ?」
その言葉に私は頷いた。
するとカイルは益々不機嫌な顔をする。
「やっぱりな」