あらすじ

西暦二〇七五年、突き進む技術により、日本には多くの先進国が移り住んでいた。 戦争のない〈平和の国〉を掲げ続ける日本。平和を求める難民もまた、密やかに移り住んでいた。 ある日、宇智田美生と甫仮勇魚は自身たちが勤める会社の地下で、少年「凱」が監禁されているのを発見する。凱は自身と他者の傷を再生させる特別な力を持っていたがために、宗教団体である大鳳教にその身を狙われていた。 美生と勇魚は凱を守るため、共に大鳳教から逃走するが、ひょんなことから美生にも凱と同じ力が発現してしまう。 平和の中に生きていたはずの美生は、平和の中に隠れた闇に吞まれてゆく。 生きる意味を見出せなくなった者、己しか愛せなくなった者、 復讐に身を捧げた者、その執念に尽くす者、 ただ平和を望んだ者、愛を欲し奔走する者、 是非善悪の欲望が連鎖する。 奪われた人生、与えられた苦痛と屈辱、それらの根源を断ち切るため、美生と勇魚は仲間と立ち向かう。 数奇な運命を持つ者の隣に立ち、今一度、いつの世も子どもが犠牲になるという事実を考えたい。

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小説を読もう2023/12/12
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