あらすじ
人に害を成す精神生命体――妖魔が蔓延る日本では、人知れず異能者たちが妖魔を祓い、平穏を保っていた。
一般人として生きていた伏代柊はある夜、妖魔が起こした災害に巻き込まれ、ある妖魔に取り憑かれた。『夜終狼』――ある一族が1000年以上に渡って封印をしてきた大妖魔だ。柊は本来なら精神を喰われて廃人となるはずが、運よく適合して半妖となった。
封印指定の妖魔を宿した柊は危険と判断され、処刑案が挙げられたが、ある異能者が引き取ることで話がつく。異能者の頂点に立つ異能四家の一つ、千歳杜の末代、千歳杜真白だ。柊は真白に監視も兼ねて引き取られ、彼女が営む『千歳杜探偵事務所』に助手として居候することに。
「柊くん、今日の夕食はハンバーグがいいな。濃厚なデミグラスソースも一緒に頼むよ」
「注文が多いな」
「食べたら夜通しゲームと洒落こもう。今夜は寝かさないぞ?」
「へいへい」
家事が壊滅的な真白の世話をする柊だが、『千歳杜探偵事務所』の本業は妖魔絡みの事件解決。
「――仕事の時間だよ、柊くん」
「真白さんこそサボるなよ?」
これは半妖と異能者の二人が過ごす日常と、妖魔絡みの事件碌。