あらすじ

「あたしさあ、陽毬とならつきあえる自信ある!」 「え……」 「だってこんなに気があうんだもん。誕生日も近いし、趣味も似てるんだよ。ぜったい、運命!」 「う、運命って」 「あたしら、つきあったら、ちょーしあわせになれると思うんだ。これ、まじ!」  沙莉の言葉は、わたしにとって毒だ。  わかっていた。こんなにも夢中になってしまうもの、からだによくないに決まってる。  だけど、こんなしあわせな毒なら食べてしまってもいいんじゃないか。  だって、沙莉はわたしにとって、栄養で、薬で、エネルギーなんだ。摂取しないと、死んでしまいそうになるんだ。  沙莉といると、今まで味わったことのない気持ちになれた。それは、沙莉がわたしのことを真剣に考えて、求めてくれているからだ。沙莉とだったらわたしは、しあわせになれる。  人の心がわからないわたしでも、沙莉といっしょにいれば、しあわせにしてくれる。  夜、二十時。  おだやかな灯台の光が、まっすぐにわたしを導いた。

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カクヨム
カクヨム2023/12/08
  • 現在の作品さよなら、誰かさん