あらすじ

錬金術師、エレノア・ハフスタッターは言いました。 「失敗は成功の母と言いますが、錬金術ではまさにその言葉を痛感します。そもそも『失敗することすらできない』んです。 錬金術の一歩目は触媒に魔力を通すこと、これを『通力』と言います。この一歩目がとにかく難しいんです。錬金術を目指した人の役八割はここで挫折すると言われています。 もちろん通力ができたからと言って錬金術が成功するわけじゃありません。今度は触媒と素材を魔力で満たす必要があります。これを『魔力飽和』といい、この状態になって初めての錬金が始まります。 このとき魔力が少なすぎたら錬金は始まらず、多すぎると触媒が焼けてがだめになります。 また、属性値の高い素材の場合には魔力飽和させるための必要魔力量も当然膨大になるため、魔力の少ない人はここで断念せざるをえません。 そして最後に魔力飽和状態を維持し、生成したいもののイメージを魔力に乗せて素材に送り込む必要があります。これがまた難しい。 魔力量を一定に保ちながら作りたいもののイメージを送り込む。この二つを同時に行う作業で心が折れる人が大勢います。反対に言うと、ここまでできれば『錬金術師』を名乗ってもいいのかもしれません。 『通力1年飽和2年、錬金するには後3年』。一人前の錬金術師になるには6年の歳月が」 「……できたかも」 「必要だと言われてってえええええぇぇぇぇぇぇ!?で、できちゃったんですか!?」 これはとある魔法の使えない、だけど器用な少年が、錬金術を駆使して魔法を使えるように試行錯誤するお話。

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カクヨム
カクヨム2023/12/01
  • 現在の作品ユーリ~魔法に夢見る小さな錬金術師の物語~