あらすじ
神喰なんてのは、ほんとは良くねえ名前なんですよお。
犬でもひとでも神でも食い殺す、罰当たりでおっかねえで奴らだって、あっちかし人間に言われとるです。
けんど、ほんとに神喰家の男はそんなんばっかです。そういう血筋です。
祟りや流行病が蔓延る寒村の地主、神喰家。
恐ろしい男ばかりが生まれるという家の三男が冷え込む夜に、血と因縁の物語を語り出す。
気性の荒い父。家に耐えかねて死んだ長男。病弱だが父譲りに似た激情を持つ次男。叫ぶ人面瘡を顔半面に負って生まれた三男。村外れの祈祷師の美しい息子。
最も恐ろしい男は誰か。
陰湿因襲寒村ホラーです。闇の兄弟ブロマンスかもしれない。
第五回こむら川朗読小説大賞に参加するために書いた短編です。