あらすじ
激務に耐え続けてきたリオンの精神は限界を迎えた。
辛く忙しい日々の中で編み出したストレス解消法も効かぬほど、彼の精神は擦り減ってブチギレてしまったのだ。
奇声を上げながら職場を飛び出したリオンは夜の王都を走り、辿り着いた先で絶望しながら泣いていた。
すると、彼に手を差し伸べる美女が現れる。
美女は田舎領地を治める女領主であり、職場の不満をぶちまけたリオンは彼女から好待遇でスカウトされる。
なんと、リオンは週休二日制という待遇を得たのだ!
漆黒レベルの職場で働いていたリオンは涙し、宮廷魔導具師の仕事を辞職する。
彼女と共に田舎領地――リーンガム領へと旅立つことになった。
田舎領地と自称していた通り、リーンガム領には何も無い。
自慢できるものは広大な畑と長閑な景色、のんびりして穏やかな領民くらいだ。
それでもリオンは週休二日制という最高の待遇に心躍らせ、田舎領地の改革計画に魔導具師として参加していくのだが…。
移住を果たしたリオンにとって、最大の敵は自身の体だった。
激務を続けてきたリオンの体は、既に堕ちるところまで堕ちていたのだ。
彼は仕事が無くなると、動悸や息切れ、激しい不安に苛まれる体になってしまっていた。
のんびりとした空気が漂う領地に一人、激務を求めて床をのたうち回る哀れな魔導具師。
彼は自身の体を正常に戻し、更にはのんびりとした独特の雰囲気に適応できるのだろうか?