あらすじ
「俺と貴女が偽装同棲、ですか?」
「はい。――お互いに仕事に生きたいのに、親や周囲に邪魔されている者同士。仕事の夢を叶えるまでの偽装です」
無理やり行かされた婚活会場にて、人の幸せで飯を食う者――ウェディングプランナーの彼女は、そう提案した。
恋愛なんて仕事の邪魔。
他人に結婚どうこう言われず、仕事に集中したい。
その利害関係の一致から2人は。周囲が仕事の邪魔をしなくなるよう――『偽装同棲』の契約を交わす。
「これのどこが車よ!」
「自転車も立派な車だ! この浪費家が!」
「あんたは病的な節約家で、ロジハラモンスターだわ! こんな狭くてボロい1LDKで同棲なんて……話が違うわよ!」
医者――人の不幸で飯を喰う者。
そしてウエディングプランナー――人の幸福で飯を喰う者。
互いに仕事への信念を抱きつつも、対極と言える仕事をしている2人。
様々な擦れ違いから『偽装同棲』始まった生活の行き着く先は――。