あらすじ
その人を、見てはいけない、話しかけてはいけない、語ってはならない――
地方の旧家である佐倉家には、奇妙な風習が残っていた。
それは家の存続と繁栄を願って、生き神様をたてまつるという風習である。
那智(なち)はその生き神様をしている少女だが、神様らしさはまるでない。
それどころか、不器用で注意力散漫で、世話役の巳影(みかげ)がいなければ生活が危ういほどだ。
だが、人並み以下に思われる彼女には、ある秘密があった…
お気楽天然な生き神少女と、一途に彼女を守る青年が織り成す、旧家の因習をめぐる物語。
現代FT。短編連作形式です。