あらすじ
少年は復讐を誓っていた。
異能を操る『能力者』と呼ばれる者たちを目の敵する組織に双子の姉が深く傷つき、自分の不甲斐なさもまた思い知らされる。
それからはかつて自分の命を脅かした『能力者の殲滅』を目的とした組織を逆に壊滅させることに身命を捧げてきた。
ひたすら能力を活かした任務をこなすための研鑽を重ねた。
ところが恩義ある能力者一族のトップに立つ人物から、家族にならないかとくる。
しかも学校へ行き、普通の少年としての生活を送らせたい意図も見えた。
少年は復讐に生きたかった。
だから敵組織の動向情報に飛びついた。
夕刻と定められた15時から19時は、予測不能な不可思議現象が起こり、解明不能な情報通信網のプラックアウトや謎の電波障害、取り締まり不能ゆえ殺人を始めとしてあらゆる犯罪が許される「無法の時間帯」が法令化された『逢魔街』世界で最も危険とされる場所で動きが見えるという。
少年は復讐を続けたかった。学校へ行くような生活は送りたくなかった。
だから敵組織壊滅へ気合いを込めて彼の地へ訪れる。
少年が逢魔街へ乗り込んだ矢先に出会った、カノジョ。
運命的な出会いには違いなかったが、ここは逢魔街。住む人々もひと癖どころか二癖もある者たちだ。
カノジョとその周囲にいる人たちだけでなく、実の姉やいずれ義理とはいえ父母に兄となる者たちも加わって・・・。
てんやわんやしていた少年が、やがてする決意。それは世界の命運に関わることだった。
これは苦境を潜り抜けても成長しているかどうか微妙な少年のボーイ・ミーツ・ガールの物語である。